44歳、女 きっかけは「学校ごっこ」

44歳の女性、会社員です。

私は小学生の頃、勉強がとても嫌いでした。

読書も嫌いでしたし、保育園に通っていたので同じクラスの幼稚園から来た子たちに比べると、その学力の差は歴然でした。

出来ないので、ますますやりたくなくて、とりあえず怒られるのが嫌なので宿題だけはきちんとしていた、というだけでした。

ある日、友達と遊んでいて、「ごっこ遊びをしよう」という事になりました。

学校ごっこです。

そこで、交替で先生役をやりながらみんなでワイワイ楽しんでいたのですが、私にとって、思っている以上に先生役が楽しかったのです。

私はその頃、剣道を習っており、素振りの仕方などを友達に教えたりして先生役をやったのですが、私にとっては知っていて当然、出来て当然のことを、何も知らない友達に「教える」という行為で、逆に自分がどれだけそれについての知識や経験があるか、ということを認識する機会になっていたのだと思います。

いわゆる「インプット」と「アウトプット」です。

もちろん、その当時、インプットとアウトプットなどと理解してやっていたわけではありませんが、「人に教える」という行為のためには自分が「覚えている」だけではなく、人に説明できるほどには「理解」していないといけない、ということはなんとなく感じました。

それ以降、あんなに嫌いだった勉強も、疑問を解決したり興味や好奇心を満足させてくれるものに変わっていったように思います。

「暗記しなければいけない」勉強から、理屈を理解する手段としての勉強になったのかもしれません。

ただ、大学受験までの勉強は「暗記」さえ出来ればそこそこなんとかなる、ということもその後わかっていくのですが。

人に教えるという「アウトプット」の行為を前提に授業に臨むようになってから、いや、当然、当時はそこまできちんと意識していませんでした。

いつかまたやるであろう「学校ごっこのため」でしかなかった気もします。

でも、それから授業が楽しいものになり、それに比例して成績も挙がっていきました。

きっかけは「学校ごっこで先生役をやりたい」です。

まるで高尚な理由でもなんでもないのが恥ずかしいくらいですが、これで勉強癖もつけることが出来ました。

勉強が、点数や順位だけでなく、自分の中の何かを満たすための手段だと思えれば、もしかしたらそれが「出来る」ようになる近道の一つなのかもしれません。